立場の弱い「下部組織」(メンテナンス業務)
今回はワークライフバランスについて書いていきます。
みなさんは普段、生活をしていてワークライフバランスのとれた生活を送っていると感じているでしょうか?
まずは、そもそもワークライフバランスとは何かということから・・・。
ワークライフバランスとは・・・
生活と仕事との調和がとれていること
やりがいや、生きがいを感じながら日々の仕事や労働を送りつつ、
私生活の面においても個人の意見や生き方が尊重され、自分自身にとって最適な生き方が選択、実現できる社会のことである。
さて前回の記事で働き方改革について触れてきたが、日本社会で生きる皆さんはワークライフバランスのとれた日々を過ごしているだろうか?
日本社会において働く人々の根本には、
一生懸命がむしゃらに働くことの美徳、
自分自身や家族を犠牲にしても会社に忠誠心を抱いて企業戦士として業務に邁進するべき、
会社や上司、上からの命令は受け入れるのが会社員としてのあるべき姿、
そんな風潮があるのではないだろうか。
というよりも根本にそおのような意識が根付いているからか無意識にそう考えがちではないだろうか。
昨今の過労死や働き方改革の推進をわが国ではうたってるが現実としてワークライフバランスの調和された生活を送れているといえる人はどれほどいるだろうか。
大手起業を中心にこれまでのような働き方(私生活なんて二の次であり会社の為だけに生きる)を変えようという動きは起きている。
サービス残業や休日出勤が日常化しているなんてことに当てはまる人も多いかもしれない。
では、私が働いていた大手鉄道会社での取り組みについて書いていこう。
鉄道会社の取り組み
まず鉄道会社というのは非常に特殊な会社であると言っておく。
鉄道事業というのは基本的にはBtoCであると思われがちである。
確かにそのと通りである。
鉄道を運行することにより、乗車されるお客さん1人1人が支払う運賃により利益を出している。
鉄道事業は大きく2つに分類することができる。
1つ目が実際に列車を運行をしている「上部組織」
2つ目が各路線の設備の維持管理を中心に行っている「下部組織」
これら2つを同一会社で運営しているがそれぞれの収入考え方は大きく異なる。
「上部組織」は列車を運行することにより利用者から運賃収入を得ることにより成り立っている。
利用者が目的地まで列車に乗り、その際に支払う運賃が主たる収入である。
数百円といった運賃の積み重ねにより多額の運賃収入を得て成り立っている。
では下部組織はどのように収入を得るのだろうか?
「下部組織」は、設備管理を行い運行に支障のない安全な運行システムづくりを第一に業務を行っている。
列車がきちんとダイヤ通りに安定輸送をするためのシステムづくりを行うことを条件に、「上部組織」から収入を得ていると言い換えることができる。
「下部組織」単独では収入を得ることができないことはお分かりだろう。
どんなに素晴らしい路線を作ったところで、そこを列車が走り利用者からの運賃収入を得ることができなければ企業として成り立つことはできないのである。
以上のことからも分かるように、「上部組織」が非常に強く「下部組織」はその言いなりにならざるを得ないのである。
鉄道事業といった特殊な企業の経営についてお分かりいただけたであろうか。
圧倒的に強い「上部組織」と言いなりになっている「下部組織」の2つによって鉄道会社は成り立っている。
つまり、どちらのほうがよりワークライフバランスの調和がとりやすいか、
すなわち企業として立場の強い部署はどちらなのかということは言わずもがなであろう。
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