メンテナンス部門の業務の実態(保線・電力・信号)
メンテナンス部門の社員の業務の実態について書いていこう。
ではとある社員の一日について
08:30頃 出社
09:00 勤務開始
09:20 今日の調査内容についての打ち合わせを行う
09:30 出発
11:30 調査終了
12:00 昼休憩
13:00 午後の調査開始
16:00 調査終了
16:30 職場に到着
16:40 報告書と調査箇所の工事の計画書の作成
19:00 今日の夜間作業についての打ち合わせ
19:30 休憩・食事・仮眠
23:00頃 起床
23:30 勤務開始
00:00頃 終電通過を確認後線路内に立ち入る手続きをする
00:10 本日の夜間作業の開始
04:00 作業終了
04:30 職場に到着
05:00 点検の結果の報告書の作成と異常箇所の工事、修繕の資料の作成を行う
05:30 勤務終了
といった感じでメンテナンス部門の社員の1日は終わる。
と思いきや実際は終わらない。
夜間の点検が終わって職場に着いてからの1時間で報告書の作成や資料の作成は終わらないのである。
というわけで、そのまま勤務は続行され7時頃に体力の限界に達して1度仮眠をする。
10時頃に仮眠を終えまた報告書の作成を行う。
そして12時ごろに退社をする。
こんなパターンが実際には当たり前のように行われている。
また昨今大きな問題として取り上げられている過労死の問題もあり超勤時間については会社側もうるさくなってきている。
基本的に月の残業時間は30時間程度に抑えるように上からのお達しがあり、
現場長からも超勤を極力控えるようにと言われる。
しかしながら現場の仕事量は減ることは無い。
つまりサービス残業が日常化しているという現実がそこにはある。
夜間作業の前後の時間帯においては勤怠の管理ができないのでそこでの仕事は完全にサービス残業。
本来の勤務時間が終わったらタイムカードを押すようにと管理者からの見えない圧力があるせいで平均して20~30時間ほどはサービス残業を行うことが恒例化しているのが実態である。
時代とともに安全への意識が高まり、私たちメンテナンス部門の社員へ求められる設備の安全性の質は上がっている。
一方でこのような慢性的な超過勤務に嫌気がさし離職していく社員も後を絶たない。
超勤を抑えろと言われる
↓
仕事は減らない
↓
サービス残業の日常化
↓
社員の離職
↓
増える一人当たりの業務量
↓
サービス残業の日常化
・
・
・
という完全に負のスパイラル陥っているが、
鉄道会社という閉鎖しきった職種柄なのか、
大手企業という謎の安心感からなのか、
メンテナンス部門といった目に見えない仕事をしているせいなのか、
労働環境は極めて最悪です。
そして古くから残る日本企業ならではの悪しき風習がいまだに多く残っている。
・長時間働くことで評価される
・自分の意見を言わずに上司からの指示はすべて受け入れる
・完全に年功序列で上の人間の言うことは必ず
このような環境でありながら社員の給料はというと
30歳で手取り20万円を少し超えるといったところだ。
このような実態から私は鉄道会社を辞めるという選択に至った。