満員電車(痛勤)の実態について
今回は以前の記事にも少し書いたけど満員電車(痛勤電車)がなくならない理由について書いていきます。
・痛勤とは・・・『通勤』のもじり (大都市圏の通勤時間帯に)乗り物が混んで通勤・通学が辛いこと。(デジタル大辞泉より引用)
というわけで、都市部に住んでる方ならおなじみの痛勤です。
ではまず、満員電車の実態について書いていきます。
よく混雑率180%とか聞くけど果たしてそれはどのような状態を表しているのか?
そもそも、電車の乗車定員は何人なの?ってところからお話していきたいと思う。
・混雑率とは・・・鉄道の混雑率は、輸送人員÷輸送力で算出されます。混雑緩和は、民鉄のサービス向上の大きな目標ですが、この目標数値として最混雑区間におけるラッシュピーク1時間の混雑率が使われ、国土交通省は長期目標を新聞が楽に読める程度に緩和したいとしています。(鉄道用語辞典から引用)
はい。はっきり言ってよく分かりません。
輸送人員とか輸送力とか言っても普通の人には全くをもってピンとこないと思います。
ではそれぞれの用語の解説から。
・輸送人員・・・ある一定の時間に列車が人を運んだ人数のこと。
・輸送力・・・・本来、列車が適正に運ぶことができる人数のこと。すなわち、本来の乗車定員のこと。
さあ上記読んでピンときたかな?
混雑率100%=輸送人員=輸送力
これが本来の列車が適正に運ぶことができる人数のことだ。
大事なことなのでもう一度言うが、
本来の列車が適正に運ぶことのできる人数だ。
すなわち多くの人が通勤時に乗っている電車は全くをもって、適正な状態ではない。
異常事態なのである。
適正に運ぶことができる人数は座席と吊革、手すり等に全員がつかまったことを言う。
地方の人からしたら、座席がすべて埋まりかつ吊革や手すりが全て埋まっているということでさえ、十分に痛勤といえるだろう。
ちなみに本来の列車の輸送力は大体1車両あたり140~160人ほどだ(車両によって異なる)
つまり混雑率200%の15両編成の車両には4500人が乗車していることになる。(実際は各車両によって輸送力は異なるしグリーン車があったりもするが便宜上、各車両150人が乗車したと仮定して算出)
地方の人からしたら4500人が乗車した電車が1時間に何本も来ても混雑が緩和されないことに驚くだろう。
では続いては混雑率についてだ。(以下鉄道用語辞典から引用)
100%=乗車定員。座席に座るか、吊革、手すりをつかまった状態。
150%=肩が触れ合う程度で、新聞は楽に読める。(私には楽に読んでいるとは思えない)
180%=体が触れ合うが新聞は読める。(なぜ体が触れ合ってまで読むの?)
200%=体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める。(週刊誌だからって、だから何で読むの?)
250%=電車が揺れるたびに、体が斜めになって身動きできない。手も動かせない。
(それでもスマホいじってるやつって何なの?)
上記からなんとなく、それぞれの混雑率の状況を想像できたかと思う。
私は当時混雑率200%と言われる路線に乗り痛勤を行っていたが、これは本当にこの上ないストレスだと思う。
実際に混雑率200%というのはある1時間の全車両の平均値である。
すなわち、その中でも特に混雑した時間の列車で、かつ特に混雑した車両、なおかつ特に混雑したドアにおいては鉄道会社が発表している混雑率を遥かに凌いでいるのが実態である。
(実際に混雑率150%と言われている路線であっても、その中で本当に混んでいる車両の混雑率は200%を優に超えているだろう)
ちなみに混雑率200%の車両だと、それぞれの駅において電車に乗ろうとしている人が全員乗ることができない(積み残しが発生する)状態だ。
私はこの地獄の中での痛勤をしながら、出荷前の家畜以下の状態だなあと日々思っていた。
私が会社を辞めた大きな理由の1つにはこの痛勤電車が挙げられる。
これを読んでいる人の多くは実際に満員電車で日々痛勤をしている人たちだと思うが本当にお疲れさまと申し述べたい。
毎日会社へ行くだけで疲労困憊し、そこから上司にゴマすりながら仕事をし、そそくさと帰る上司を睨みつけながら残業し、またまた満員電車で家に帰り、風呂に入って寝て、また同じ明日を繰り返す。
そして繰り返すこと40年。
60歳まで本当に続けるのですか?
サラリーマンを続けているのが日本人のあるべき姿といった風潮があるけれど、あなたも同じ選択をする必要は本当にあるのですか?
もう、そんな高度成長期みたいに自分や家族を犠牲にして働く時代は終わったんじゃないんですか?
いつまで無理して働くんですか?
では本題に戻るが、実際に日本において(特に東京)この痛勤で消耗する時代が無くなるときはくるのだろうか?
間違いなくそんな時代は永遠に来ないと私は思います。
では、満員電車が無くならない本当の理由について次回は書いていきたいと思う。