車掌の仕事のデメリット
前回は、車掌の仕事のメリットについてお伝えしてきました。
車掌の仕事のメリットについて知ったら今まで以上に鉄道会社に入って乗務員と仕事したい気持ちが湧いてきたんじゃないかな?
ても今回はあえてデメリットについて触れていきたいと思う。
しっかりと良いところも悪いところも分かったうえで就職を検討してもらえたらと思う。
前回の記事を読んでいない方は是非こちらを参考に。
では今回の本題、車掌の仕事のデメリットについて。
一番のデメリットは勤務形態にあると思う。
泊まり勤務の時の拘束時間はおおよそ20~24時間にも及び、毎日夕方には仕事を終えて家に帰って一杯やる!
なんてことはもちろんできない。
逆を言えば仕事が終わった日は非番になるので平日の日中なんかにゆっくり過ごしたりすることができるのは以前の記事でも書いたメリットでもあるんだけどね。
労働時間は一般のサラリーマンと大差なく1か月あたり、
1日8時間✕週5日✕4週=160時間程度
しかし車掌の実際の労働時間は、
1日16時間✕月8日+日勤8時間✕4日=160時間程度
と同じ労働時間をしたとしても勤務日数が大きく異なる。
月におよそ20日出勤するサラリーマンに対して、12日程しか出勤しなくて済む。
首都圏や都市部では痛勤電車の混雑率が非常に高く、会社に行くだけで毎日うんざりしてしまう。
そういった観点において比較すると月の出勤に数が少ないのはメリットに感じる。
各鉄道事業者はこの通勤時間の混雑率を下げようと努力しているが、これは正直表面的なものでしかない。
鉄道会社が混雑率緩和に対して積極的に改善を行わない理由に関してはまた別の記事で書きたいと思う。
またそれ以外においてのデメリットを挙げると、
・毎週土日に休みが取れない
・不規則勤務で早死にする?
・コーヒーが飲めなくなる
・向上心のある人には厳しい環境
なんだこれは?と思う内容もあると思うがどうか最後まで読んでいただきたいと思う。
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・毎週土日に休みが取れない
これは言わずもがなだとは思うが、車掌の仕事は作業ダイヤ(行路表)で管理されている。
何時何分にこの駅を発車して停車時間は何秒で・・・なんてことが事細かに定められている。
この行路表に基づいて毎日の業務を行うわけだが、正月も連休もお盆も関係なく列車は運行しているために毎週土日は家族や子供と出掛けるなんてことはできなくなる。
あえて詳しいことを書くのはここではやめておくが、詳しい勤務形態については各自調べていただきたいと思う。
大体だが月に1,2回ほどは土日に休みもとることができるし、
平日であれば4,5日程度のまとまった連休もとることができる。
また、会社にて出世をして助役(管理者)まで昇進できれば現場からは離れた業務になるため一般的なサラリーマンのような週休2日のような勤務形態になる。
(もちろん内勤でも泊まり勤務はあるが)
しかし長年現場で仕事をしていると、その不規則な勤務形態が逆に居心地よくなり、
あえて自ら出世を拒む社員が多いのもまた事実である。
・不規則勤務で早死にする?
不規則勤務で早死にすると随分なことを書いたが、これはきっと事実なのであろう。
やはり人間というのは毎日規則正しい生活を送るように本来できている。
毎日日の出とともに起き、日が沈めば寝るといった昔ながらの生活は本来人間が生まれ持った本能なのであろう。
とある研究によると、植物を常に光の当たる環境下において栽培を行うと、変異的な作用を見せるという話を聞いたことがある。
いくら人間は適応能力が高いとはいえ、このように夜勤中心の生活を行っていると、
若くして身体に支障をきたしたりする可能性は十分にあり得る。
というわけで長生きしたいにはあまりオススメできない仕事なのかもしれない。
・コーヒーが飲めなくなる
これは分かる人には分かるかもしれない。
一般のサラリーマンは仕事が一息ついたら缶コーヒーを買って一服なんてことをするのではなかろうか。
乗務員というのも職業柄?喫煙率の高い職種ではあるが、休憩時間にコーヒーを飲む人は少ない。
イメージからすると眠気覚ましにもコーヒーの力に頼っていそうな気がするかもしれないが。
コーヒーをいうのは非常に利尿作用が高く、飲むと数十分から数時間ほどでトイレに行きたくなる場合が多い。
車掌というのはその職業柄、長時間列車を離れることができない。
業務中にどうしても我慢ができなくなったからといってトイレに行けば列車遅延につながり多くの乗客に迷惑が掛かってしまう。
また朝にお腹の調子が悪くなりやすい人も要注意だ。
みんな大好きなコーヒーを我慢したり、食事の内容に気を付けたりと
見えないところで意外と努力していたりする。
・向上心のある人には厳しい環境
ここまで車掌の仕事のデメリットについて書いてきたが、正直言うと他の仕事と比べれば楽に感じる点が多いのも事実である。
言われたとおりに当たり前に仕事さえ行っていれば、特に怒られたりすることは無い。
営業のサラリーマンのようにノルマに追われたり、成績が悪く上司に怒られたりすることなんてことも基本的にない。
もちろん自分がしっかり喚呼を行わなかったり、きちんと安全確認を行わなかったがために
大きなミスや事故を起こしたときはそうではないが、普通にしていれば怒られたり悪い評価をされることはない。
つまり逆を言えば、皆が普通に業務をしているので、良い評価をしてもらえることもない。
つまりどんなに頑張って仕事をしていようと評価に直結しづらい業務内容なので、
上を目指したいモチベーションや志の高い人には少し物足りない環境だと思う。
また、そんな志を持って最初は仕事にあたっていても、このぬるま湯のような環境に長年いると
そういったモチベーションもどこかへ行ってしまうのも事実である。
正直、業務の内容は単純労働の部類に入るし、その内容からしたら給料は比較的悪くはないと思う。
年収1000万円欲しいとか、上に立つ人間になって会社や日本を背負いたいなんて思う人には向かない職業だが
多くを望まず、人並の生活ができればいいと思う人からすれば天職なのではないだろうか。
以上が車掌のデメリットについてだ。
これまでの記事でメリット、デメリットについて書いできたがどうだろうか。
少しでも参考になったら幸いである。
是非これらを踏まえたうえで、車掌を目指してみてはいかがだろうか。